2023-11-24 秋の午后 ひとつ、寒い日を迎えたと思ったら、あっという間に色づいた。ゆるやかな風に触られるだけで、からからと落ちていく。 こんなに軽くなったのね。睫毛のおとないだけでも、乾いた葉脈が数枚地に落ちる。 こんなに、軽くなったのね。だけれど貴方達は決して渇かない。 空はさやか。空気はさやか。眩しくて、目に滲む。 滲んで滲んで痛い。命がどこか、渇くよう。人はおろかで、かわいそう。 人ってだあれ。わたしのことよ。